【保存版】幼稚園とは?保育園との違いや選び方
最終更新日 2024年11月9日 by alaala
「幼稚園と保育園の違いについて知りたい」
「子供を幼稚園と保育園、どちらに預けようか悩んでいる」
「信頼できる幼稚園の選び方を知りたい」
幼稚園は教育施設の1つで、満3歳から小学校就学までの幼児教育を担っています。
年齢に応じた適切な環境を提供したり、心身の発達を助長する取り組みやサポートを行う施設です。
歴史を遡ると1840年に設立された、小学校に上がる前に幼児が通う学校が幼稚園のルーツといわれています。
それが今では世界の各国に広まり、日本でも定着して浸透しているわけです。
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小学校の一種に幼稚小学が制定されたのが始まり
日本においては1872年に公布された学制で、小学校の一種に幼稚小学が制定されたのが始まりです。
1875年に京都で付設された施設が、最初の就学前の幼児教育施設とされます。
名前に幼稚園とつく施設が誕生したのは1876年開園の施設で、東京の女子師範学校に附属するものでした。
ちなみに、現在もお茶の水女子大学附属幼稚園と名前を変えて存続しています。
保育園との比較
保育園とは何かと比較されますが、両者の間にはいくつかの違いがあります。
前者は文部科学省が所管する学校教育施設で、対する後者の保育園は厚生労働省所管の児童福祉施設に位置づけられます。
保育園の対象年齢は0歳~小学校就学前までで、保護者の事情により保育に欠ける乳幼児が対象です。
つまり、早期に入園して小学校に上がるまで通える可能性はあるものの、保育に欠ける事情が入園の要件となることが分かります。
保育園はある意味で福祉施設ですから、国や都道府県が負担する公費と、保護者負担の保育料で成り立っています。
いずれにも補助金制度は存在しますが、所管が異なるので適用される使える制度も異なります。
育児の観点からも、保育して心身を助長すること、保護者の委託を受けて保育に欠ける子供を保育するといった点に差異があります。
このように、心身の発達に重きを置いているか、保育の不足を補うことに比重を置いているかの違いが大きいです。
預かり時間の違い
預かり時間にも違いがありますし、前者は1日あたり標準で4時間を目安に預かることになっていますが、後者は原則で8時間となっています。
保育園が8時間と長時間に及ぶ預かりを行っているのは、共働きなどフルタイムで働く保護者からの預かりを想定しているからに他ならないです。
夏休みなどの長期休業がなく、一方では給食が必ず用意されるのも同様の理由です。
育児に時間的な余裕がない家庭の保護者が利用する保育園は、自己負担額も非常に抑えられています。
ただし、限られる人員で長時間子供を預かるわけですから、安全な保護が行われるのは当然ですが、質の高い教育にまで期待するのは難しいです。
その為、子供の心身の成長の為に施設に預けたいのであれば、保育園ではなく幼稚園が狙い目となるでしょう。
質の高い施設の選び方
誰もが気になるのは質の高い施設の選び方でしょうが、基本はやはり毎日無理なく通えることです。
具体的には家の近くにあって所要時間が短いこと、子供や保護者の負担にならないことが大事です。
また、毎日のように長期間通うわけですから、楽しく過ごせる雰囲気も重要なポイントとなります。
雰囲気が苦手で先生との相性も良くない施設は、ただ毎日通ってそこにいるだけでも苦痛です。
特に、我慢しがちな子供は雰囲気や先生が苦手だと言い出しにくいので、最初にしっかりと相性を確認することをおすすめします。
体験入園の機会は、雰囲気を感じ取ったり先生について知る絶好のチャンスとなります。
疑問を尋ねて解消したり、話をして方針や考え方を知ることができますから、チャンスがあれば積極的に活用したいところです。
実際に通っている子供たちを見れば、笑顔や元気な声が溢れているかどうかで、その園が子供にとって良い施設か判断できるはずです。
園長先生の考え方がしっかりしている幼稚園を選ぶ
ただ、元気な子供を放置するような施設は、自由と放任を履き違えている恐れがありますから、そこはしっかりと確認すべきです。
園長先生の考え方がしっかりしている幼稚園は、考えが副園長や先生にも浸透しており、共通認識に基づく教育が行われます。
小学校の就学に向けてどういう役割が求められているのか、どんな役割を担うか理解していることも、施設選びにおける重要なポイントです。
体験入園で子供が興奮気味にその日1日のことを話したり、自ら通いたいと言い出す施設に出合えれば、それはもう入園を決めてもおかしくない状況です。
そういう施設に出合えるまで根気良く探すこと、これがまさに王道で失敗しない探し方となります。
まとめ
自宅から範囲を決めて候補をリストアップすれば、検討対象は限られてきますから、後は地道に比較検討を進めていくだけです。
体験入園の機会は限定されますし、候補の全てを見て回るのは大変なので、子供の負担を考えてもある程度は候補を絞り込むことが不可欠です。
利用者が多くて口コミ評判も充実している施設はポジティブ、ネガティブ両方の情報を得やすいです。
ネガティブな口コミが少なく、ポジティブな意見に溢れている施設は、体験入園の優先度が高まるでしょう。
更に資料を取り寄せて精査したり、実際に通っている身近な人の意見を参考にすることで、子供に合っているか判断しやすくなります。